米雇用統計(NFP)とは?為替への影響と発表時間を解説
米雇用統計は、数ある経済指標の中でも為替市場が最も注目する指標のひとつです。発表のたびにドル円が大きく動く理由と、見方のポイントを初心者向けに解説します。
米雇用統計とは
米雇用統計は、米労働省労働統計局が毎月発表する雇用関連のデータです。中でも注目されるのが「非農業部門雇用者数(NFP=Non-Farm Payrolls)」と「失業率」「平均時給」の3つです。原則として毎月第1金曜日に発表されます。
日本時間では、夏時間(3〜11月頃)は午後9時30分、冬時間は午後10時30分の発表です。この時間帯はドル円が瞬間的に大きく動くため、FX参加者が最も身構えるタイミングです。
なぜ為替が大きく動くのか
雇用は米経済の体温計であり、米連邦準備制度(FRB)の金融政策を左右する最重要データだからです。雇用が強ければFRBは利上げ・引き締めに傾きやすく、ドル高要因に。雇用が弱ければ利下げ観測が強まり、ドル安要因になります。
金利と為替の関係については金利と為替レートの関係、FRBの役割はFRBと為替への影響で詳しく解説しています。
見るべきは「予想との差」
相場が反応するのは数字の絶対値ではなく、事前の市場予想(コンセンサス)との差です。NFPが予想を上回れば「強い」とみなされドル買い、下回ればドル売りに振れやすくなります。失業率や平均時給(インフレの先行指標)も同時にチェックされます。
ときには「雇用は強いが賃金は弱い」など指標がちぐはぐになり、市場が一方向に動かないこともあります。複数の数字を総合的に見る必要があります。
初心者が注意すべきこと
発表直後はスプレッド(売買差)が拡大し、価格が乱高下します。短時間で大きく動くため、初心者が発表をまたいでポジションを持つのはリスクが高い行為です。まずはUSD/JPYチャートで発表前後の値動きを観察し、相場の反応に慣れることをおすすめします。あわせてファンダメンタル分析の基礎もご覧ください。
← コラム一覧に戻る