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実質実効為替レートとは?円の実力を測る指標をわかりやすく解説

「円の実力が過去最低」というニュースの根拠になっているのが実質実効為替レートです。ドル円のような単一通貨のレートとは何が違うのか、なぜ円の本当の強さを表すのかを初心者向けに解説します。

実質実効為替レートとは

実質実効為替レートとは、円がドルやユーロなど貿易相手国すべての通貨に対して総合的にどれだけの強さを持つかを、物価変動も加味して一つの指数にまとめたものです。ドル円だけを見ていると分からない、円の「本当の購買力」を測るための指標です。

普段ニュースで見る「1ドル=○○円」は、あくまでドルという1通貨に対する交換比率にすぎません。円はドル以外の何十もの通貨とも取引されているため、円全体の強さを知るには複数通貨を合わせて見る必要があります。

「実効」と「実質」の意味

言葉を分解すると理解しやすくなります。

実効(effective)= 主要な貿易相手国の通貨を、貿易量に応じて加重平均したもの。1通貨ではなく「通貨のバスケット」に対する円の強さを表します。

実質(real)= そこに内外の物価差(インフレ率の違い)を調整したもの。日本の物価が海外より上がりにくければ、同じ名目レートでも円の実質的な購買力は変わります。この考え方は購買力平価(PPP)とも深く関係しています。

名目レートとの違い

市場で表示される為替相場を「名目レート」と呼びます。実質実効レートは、名目レートに①複数通貨の加重平均、②内外物価差の調整、という2つの加工を加えたものだと考えると分かりやすいでしょう。物価と為替の関係はインフレと為替レートの関係でも解説しています。

なぜ「円の実力が過去最低」といわれるのか

近年、円の実質実効為替レートは1970年代並みの低水準まで下がったと報じられました。理由は2つあります。1つは名目の円安が大きく進んだこと。もう1つは、日本の物価上昇が海外より長く緩やかだったため、相対的に円の購買力が目減りしたことです。

この指標が下がるということは、海外旅行や輸入品で「円で買える量」が減っていることを意味します。日々の相場はドル円チャートリアルタイムチャートで確認できます。円高・円安そのものの基礎は為替レートとはをご覧ください。

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